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責任等級制による実力主義賃金制度
(1) 基本給
賃金体系の中核となる基本給は、責任等級別に水準設定された等級別賃金表によって運用されます。その構造はシンプルであり、社員にも非常に分かりやすいものになっています。
昇給運用は成績格差が昇給額に反映される実力昇給(査定昇給)となっています。1年当たりでは僅かな差しか生じませんが、その積み重ねによって徐々に差は広がり、より責任ある仕事を与えられて上位等級に昇格する優秀社員には、責任と貢献度に見合った賃金が支払われていくようになります。
(2) 本給表のしくみ
等級ごとの昇給の積み上げと等級ごとの賃金水準をバランスさせるために、オールAモデルを想定して基本給表は設計されます。
オールAモデルとは、毎年の定期昇給でA評価を受けて昇給を重ねていく優秀な人材のことで、いち早く上位等級に昇格してより責任の思い職務を任せることのできる社員です。
会社が想定しているオールAモデル社員の昇給軌跡に沿って基本給表を設計することにより、シンプルでありながらも実力主義を実践できる合理的な賃金体系が構築できるのです。
(3) 昇給制度
昇給制度は、正しい手続きに従って昇給評語を作成することで、公平に、合理的に運用できるようになります。社員一人一人がこれから1年間に発揮する能力への期待度が、昇給には反映されていますので、社員とのリレーションシップを考える上でも重要な実務です。
社員の能力は、担当している仕事(等級)ごとに年齢的な限界があることがわかっています。そこで年齢や経験年数に関係なく一律のスピードで昇給するのではなく、等級別に年齢による昇給区分を設けます。若いときほど昇給スピードが速く、段階的に昇給スピードが抑制されるように昇給制度を設計することで、社員のモチベーションが長く維持できる賃金体系を実現していきます。
